web上に旅の記憶や日常の出来事を記録する作業はある種、備忘録に近い。年間、数十万枚もの写真を撮ると、バックアップやデータの管理にかなりの時間を必要とする。写真家の仕事の一つに、クラアントさんから季節外れの写真を求められることがある。例えば今の時期だと30℃超える気温の中、冬用のポスター制作などが始まる。海外にでも行かないかぎり、今すぐ雪の写真を用意することはもちろん不可能。そこでアーカイブからポスターデザインに合った写真を探し出すわけだが、数百万、数千万枚から一枚の写真を探し出す作業はまるでシドニーシェルダン「ゲームの達人」の冒頭のよう。
ここで力を発揮するのが日付けで管理されたウェブログ。記憶からsnsやウェブサイトを巡回し、日にちを割り出す。因数分解や方程式を嫌々学んだ経験がここで役に立っているように気がする。

大型連休をいただき食とアートの旅に出た。いつ季節外れの案件が飛び込んで来ても良いように、また少しの間、Logを刻んで行こうと思う。