ベットから見えるいつもの景色はどんよりと暗い雨模様の朝。それでもカメラを手に外へ出ると、街は晴れの日とはまるで違う表情を見せていた。濡れたアスファルトは光を映し、水たまりには逆さまの街並みが浮かぶ。傘を差す人の足音や、雨粒が葉を叩く静かなリズムまで、写真の一部になっていく。晴れを待っていたら出会えなかった景色が、レンズの向こうに次々と現れる。シャッターを切るたびに気づく。雨は撮影の邪魔ではなく、いつもの風景を特別な一枚へ変えてくれる、もうひとりの演出家なのだ。

CAMERA:RICOH GR3x HDF
FLASH:RICOH GF-2
ISO160 40mm MACRO -2ev f6.3 1/30ss